埼玉発の大型ロックフェスティバル「VIVA LA ROCK」が2026年、史上初の野外開催を実現した。さいたまスーパーアリーナの改修工事を機に、埼玉スタジアム2002周辺野外特設会場へと舞台を移し、5月3日・4日・5日・6日の4日間で開催。全88組が集結した4日間の最終日は、ELLEGARDENがトリを飾り、ビバラ2026の大団円を作り上げた。
ELLEGARDENが出演したのは5月6日(水・休)の大トリ。VIVA LA ROCK 2026、4日間の最後を締めくくる最重要ポジションだ。
1998年に千葉で結成されたELLEGARDEN(エルレガーデン)は、細美武士(Vo./Gt.)、生形真一(Gt.)、高田雄一(Ba.)、高橋宏貴(Dr.)による4人組バンド。00年代の邦楽パンクシーンを牽引し、「Supernova」「Make A Wish」「Space Sonic」など数々の名曲を生み出した。2008年に活動休止を発表し、一度は終わりを迎えたかに思われたが、2018年に10年ぶりの復活を遂げて多くのファンを歓喜させた。復活以降も精力的にライブ活動を続け、新旧のファンを巻き込みながら2026年のビバラ大トリに臨んだ。
この日のELLEGARDENは本編12曲+アンコール2曲の計14曲を披露。初期から近年の楽曲まで幅広く網羅した、大トリにふさわしい圧巻のセットリストだった。
ビバラ最終日の大トリ、その幕開けを飾ったのは「Breathing」。ELLEGARDENのライブにおける定番のオープニングナンバーのひとつで、細美武士の澄んだボーカルが夜の野外に響き渡った瞬間、4日間にわたるビバラ2026の集大成がいよいよ始まることを誰もが感じた。
「Space Sonic」は宇宙を感じさせる広大なサウンドスケープと、疾走感あふれるメロディが魅力の楽曲。野外の開けた空間のもとで聴くこの曲は格別で、上を見上げれば空が広がっているというフェスならではのロケーションと楽曲の世界観が完璧に重なった。
「Salamander」は鋭いギターリフと高速のビートが印象的なパンクチューン。ELLEGARDENが持つ攻撃性と疾走感をストレートに体感できる楽曲で、フロアのオーディエンスを一気に動かした。序盤3曲で完璧に会場を掌握するELLEGARDENの凄みを感じた。
「チーズケーキ・ファクトリー」はポップな親しみやすさとパンクのエネルギーが共存する楽曲。重厚な楽曲が続いた流れにほどよい変化をもたらし、幅広い世代・層のオーディエンスを自然に引き込んだ。ELLEGARDENの多彩さを示す一曲だ。
「カーマイン」は深紅を意味するタイトル通り、情熱的な色彩を持つ楽曲。細美のボーカルの表現力が最大限に発揮されるこの曲は、ライブにおける感情の深度を一段階引き上げる。セット中盤の重要な位置に配置された理由が腑に落ちる、ELLEGARDENの叙情的な一面を見せる楽曲だ。
ELLEGARDENの代名詞的楽曲「Supernova」が演奏された瞬間、会場の歓声は最高潮に達した。2000年代からELLEGARDENを聴き続けてきた人にとっては特別な意味を持つこの曲は、世代を超えてオーディエンスを一体化させる力を持つ。ビバラの野外という特別な舞台で「Supernova」を聴けたことは、参加者にとって忘れられない体験となったはずだ。
「風の日」は風が吹き抜けるような清々しさと、切なさが同居する楽曲。野外フェスの夜風とともに聴くこの曲の美しさは格別だ。「Supernova」の興奮が静まりかけたタイミングでこの曲が始まることで、感情の振れ幅がさらに大きくなった。
「Missing」は喪失と向き合うような深いテーマを持ちながら、圧倒的なメロディの美しさで聴く人の胸を打つ楽曲。細美武士の歌詞の世界と向き合いながら、この夜の場所で聴くことの特別な感覚が会場全体を包み込んだ。
「Sliding Door」はライブにおける加速装置として機能する楽曲。前半の叙情的な流れから一転、フロアを再び激しく動かすグルーヴが戻ってきた。後半戦への入り口として最適なこの曲が、さらなる盛り上がりへと観客を引き連れた。
「ジターバグ」は生形真一のギターワークが際立つ楽曲。バンドとしてのアンサンブルの緻密さを感じさせるこの曲は、ELLEGARDENが単に「速くて激しい」バンドではなく、音楽的な深みを持つバンドであることを改めて証明した。
「Make A Wish」は願いをこめるような普遍的なテーマと、覚えやすいメロディで多くのリスナーに愛される楽曲。本編終盤に置かれたこの曲は、VIVA LA ROCK 2026最終日の最後に向けて感情を最高潮まで積み上げる役割を果たした。
本編ラストは「Strawberry Margarita」。甘さの中に切なさが滲む独特の世界観を持つこの楽曲で本編は締めくくられた。フェスの大トリという場でこの曲が持つ夕暮れのような色合いは、この夜を特別な記憶として封じ込める力を持っていた。
アンコールの1曲目は「瓶に入れた手紙」。海に流した瓶の中の手紙のように、いつかどこかの誰かに届くような普遍的な願いが込められた楽曲。アンコールという特別な空間でこの曲が演奏されたことは、この夜ビバラに集まったすべての人へのメッセージのようだった。
そして最後の最後を飾ったのは「スターフィッシュ」。ヒトデが波に洗われるイメージを持つこの楽曲は、ELLEGARDENのライブを締めくくるにふさわしい余韻を残す。VIVA LA ROCK 2026、4日間の全演目の最後の音がこの曲で幕を閉じた瞬間、埼玉スタジアム2002の野外会場は深い余韻に包まれた。
1998年に千葉で結成されたELLEGARDEN(エルレガーデン)は、細美武士(Vo./Gt.)、生形真一(Gt.)、高田雄一(Ba.)、高橋宏貴(Dr.)による4人組バンド。00年代の邦楽パンクシーンを牽引し、「Supernova」「Make A Wish」「Space Sonic」など多数の名曲を生み出した。2008年に活動休止を発表したが、2018年に10年ぶりの復活を遂げ、現在も精力的に活動を続けている。その音楽は世代を超えて愛され続け、フェスシーンにおいても変わらない輝きを放っている。
VIVA LA ROCK 2026史上初の野外開催、その4日間の大トリとしてステージに立ったELLEGARDENは、14曲にわたってビバラの幕を完璧に閉じた。「Breathing」から「スターフィッシュ」まで、バンドの全カタログを感じさせるセットリストは、00年代からのファンも近年の復活で出会ったファンも一緒に感動できる内容だった。埼玉の夜空の下で鳴らされたELLEGARDENの音楽は、VIVA LA ROCK 2026という特別な年の記憶とともに、長く語り継がれるパフォーマンスとなった。
FesWaveではELLEGARDENの出演フェス情報・セットリストを随時更新しています。
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埼玉発の大型ロックフェスティバル「VIVA LA ROCK」が2026年、史上初の野外開催に挑んだ。さいたまスーパーアリーナの改修工事を機に、埼玉スタジアム2002周辺野外特設会場へと舞台を移し、5月3日・4日・5日・6日の4日間で開催。全88組が集結するこの年のビバラは、スケールと熱量をさらに増した野外ロックフェスとして大成功を収めた。
MAN WITH A MISSIONが出演したのは5月5日(火・祝)のトリ前(SiMの前)。激しいラインナップが並ぶ5日目において、トリのSiMにバトンを渡す重要なポジションを担った。
2010年にデビューしたMAN WITH A MISSION(マン・ウィズ・ア・ミッション、通称マンウィズ)は、狼の頭を持つ5人組バンドというユニークなビジュアルコンセプトと、ロック・エレクトロ・ヒップホップを融合させたサウンドで国内外に多くのファンを持つ。アニメ「鬼滅の刃」「呪術廻戦」などの主題歌でも知られ、2023年にはmiletとのコラボ曲「絆ノ奇跡 / コイコガレ」が大ヒット。フェスシーンでも常にトップクラスの存在感を放つバンドだ。
この日のMAN WITH A MISSIONは全9曲を披露。代表曲を中心に、フェスでの盛り上がりを最大化する選曲が揃った。
オープニングを飾った「Get Off of My Way」は、マンウィズのライブが始まった瞬間から全員を巻き込む疾走感あふれる一曲。重厚なギターリフと電子音が混ざり合うイントロが野外の空間に放たれた瞬間、会場の空気が完全に変わった。トリ前という重要なポジションにふさわしい、力強い幕開けだった。
アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のOPテーマとして知られる「Raise your flag」。イントロが流れた瞬間の歓声が会場の大きさを物語った。フラッグを掲げるような高揚感を持つこの楽曲は、フェスの野外という開放的な場で特別な輝きを放った。
「Take Me Under」は重厚なロックサウンドと中毒性の高いメロディが融合した楽曲。序盤のテンションを維持しながら、さらに会場を深く引き込んでいく。マンウィズのライブにおける「止まらない感」をよく体現した一曲だ。
「Thunderstruck」は稲妻のような疾走感と電撃的なサウンドが特徴の楽曲。フェスの野外会場で聴くこの曲の解放感は格別で、空に向かって音が突き抜けていくような感覚は屋内フェスとはまた異なる体験をもたらした。
「Against the Kings and Gods」はマンウィズの反骨精神が凝縮された楽曲。壮大なスケール感を持つサウンドはフェスの大きなステージで真価を発揮する。セット中盤のハイライトのひとつとなった。
「Emotions」は感情を揺さぶるメロディラインが印象的な楽曲。激しいナンバーが続くなかで、より深いところに刺さる選曲として機能した。マンウィズの多面的な音楽性を示す重要な一曲だ。
「Winding Road」はその名の通り、曲折した道を歩み続ける力強さを歌った楽曲。ラストに向けて感情を積み上げていくうえで欠かせない橋渡しの役割を果たした。この曲が終わったあとの会場の雰囲気は、まさにクライマックスへの助走だった。
アニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編のOPテーマで、miletとのコラボ曲「絆ノ奇跡」。2023年の大ヒットを経て、今やマンウィズの代名詞的楽曲となったこの曲がフェスの場で演奏された瞬間、会場は最高潮に達した。知っている人も知らない人も、強靭なメロディに飲み込まれる瞬間だった。
ラストは「FLY AGAIN」。マンウィズのライブクロージングの定番として長年愛され続けるこの曲は、再び飛び立つ力をくれるアンセムだ。VIVA LA ROCK 2026という歴史的な野外初開催の舞台で、この曲を全員で歌い切ったことは参加者の記憶に永遠に残るだろう。
2010年にデビューしたMAN WITH A MISSION(通称マンウィズ)は、狼の頭を持つ5人組というユニークなコンセプトと、ロック・エレクトロ・ヒップホップを自在に融合させたサウンドで国内外に多くのファンを持つ。「FLY AGAIN」「Raise your flag」「database feat.TAKUMA(10-FEET)」など数々のアニメタイアップ曲でも知られ、2023年のmiletとのコラボ曲「絆ノ奇跡 / コイコガレ」は「鬼滅の刃」主題歌として大ヒットを記録した。
VIVA LA ROCK 2026のトリ前という重要なポジションで、MAN WITH A MISSIONは9曲にわたって会場を完全に掌握した。「Get Off of My Way」から「FLY AGAIN」まで、代表曲を惜しみなく投入したセットリストは、長年のファンも初めてマンウィズを観た人も一緒に楽しめる内容だった。埼玉スタジアム2002の野外という特別な舞台で放たれた狼たちの音楽は、この日この場にいた人だけの特別な体験として刻まれた。
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埼玉を代表する大型ロックフェスティバル「VIVA LA ROCK」は2026年、史上初の野外開催という大きな転換点を迎えた。さいたまスーパーアリーナの改修工事に伴い、会場を埼玉スタジアム2002周辺野外特設会場に移して5月3日・4日・5日・6日の4日間で開催。屋内フェスとして積み上げてきた熱量をそのままに、野外という解放的な空間でさらに大きなスケールのフェスへと進化した。
全88組のアーティストが4日間に集結し、邦楽ロックシーンの最前線を体感できる国内屈指のフェスとして、この年も多くのファンを熱狂させた。
SiMが出演したのは5月5日(火・祝)のトリ。激しいラインナップが並ぶ5日目の大トリを飾り、VIVA LA ROCK 2026史上初野外開催の最高潮を担った。
2005年に神奈川で結成されたSiM(シム)は、MAH(Vo.)、SIN(Gt.)、GODRi(Dr.)、SHOW-HATE(Ba.)による4人組バンド。レゲエ・スカ・メタル・ハードコアを融合させた独自のスタイル「レゲエコアバンド」として国内外で強烈な存在感を放つ。2022年にアニメ『進撃の巨人』最終シーズンのOPテーマ「The Rumbling」が世界的ヒットを記録し、日本のみならずグローバルなロックシーンでその名を広く知られることとなった。
この日のSiMは全11曲を披露。アグレッシブな楽曲から世界的ヒット曲まで、SiMの全貌を見せつける圧巻のセットリストだった。
オープニングを飾ったのは「KiLLiNG ME」。イントロの一音目から会場を制圧するような重低音が野外の空間に解き放たれ、SiMのライブが始まったことを否応なく全員に知らしめた。初の野外開催という特別な舞台に相応しい、宣戦布告のような幕開けだった。
「Faster Than The Clock」は、SiMのスピード感と攻撃性が凝縮された楽曲。テンポの速いリフとMAHの怒涛のボーカルが重なり、フロアのオーディエンスを一気に飲み込んだ。レゲエのグルーヴとハードコアのエッジが共存するSiM独自のサウンドを早くも体感させる一曲だ。
3曲目に置かれた「Amy」は、SiMのカタログの中でも屈指のエモーショナルな楽曲。激しいサウンドのなかにメロディアスな美しさが宿るこの曲は、初見のオーディエンスの心にも深く刻まれる。フェスのトリという大舞台で早くも感情の深いところを揺さぶってくるのがSiMらしかった。
「FiVE TiMES DEAD」は容赦のないヘビーサウンドが炸裂する一曲。激しさの中にも音楽的な緻密さを感じさせるアンサンブルは、SiMが単なる「ラウドバンド」ではないことを証明する。野外の開放的な空間に轟音が響き渡り、フロアの熱量がさらに上昇した。
「BLiNDEYES feat.Yukina」はゲストボーカルを迎えた楽曲。MAHとは対照的な女性ボーカルとの絡みが新鮮な驚きをもたらし、セット全体に変化をもたらした。ライブでのこの特別感は、フェスというライブ体験の醍醐味のひとつだ。
「DALALA」はSiMのレゲエルーツが色濃く出る楽曲。ヘビーな楽曲が続くなかで独特のグルーヴが生まれ、フロアの体の動き方が変わる瞬間を生み出した。SiMというバンドの音楽的な幅広さを示すうえで重要な役割を果たした一曲だ。
アニメ『進撃の巨人』最終シーズンのOPテーマとして世界的ヒットを記録した「The Rumbling」が流れた瞬間、会場の歓声は最高潮に達した。日本のみならず世界中のロックファンに届いたこの楽曲は、SiMというバンドの国際的な到達点を象徴する。初めてSiMを知った人も、長年のファンも、全員が一体となった瞬間だった。
「The Rumbling」の興奮が冷めやらぬなか「Blah Blah Blah」が続く。短いながらもインパクト絶大なこの楽曲は、ライブの勢いをさらに加速させる役割を担った。ライブ後半戦への期待感を一気に高めた。
「BASEBALL BAT」はライブの終盤に向けて場を鼓舞するような楽曲。重厚なリフとMAHの攻撃的なボーカルが一体となり、フロアのモッシュピットは激しさを増した。SiMのライブが「ただ聴くだけ」では終わらないことを如実に示す一曲だ。
「DO THE DANCE」はその名の通り、フロア全体を踊らせる衝動を持った楽曲。レゲエのビートとラウドロックの融合というSiMの真骨頂がここに凝縮されており、11曲のクライマックスに向けて会場のテンションを一段階引き上げた。
ラストを飾ったのは「f.a.i.t.h」。「信念」を意味するこのタイトル通り、SiMというバンドの核心にある音楽への信念を力強く表現したクロージングナンバーだ。VIVA LA ROCK 2026史上初の野外開催、その大トリを飾るにふさわしいフィナーレとなった。演奏が終わっても鳴り止まない歓声が、このパフォーマンスの凄みを語っていた。
2005年に神奈川で結成されたSiM(シム)は、MAH(Vo.)、SIN(Gt.)、GODRi(Dr.)、SHOW-HATE(Ba.)による4人組バンド。レゲエ・スカ・メタル・ハードコアを融合させた「レゲエコアバンド」として独自のスタイルを確立し、国内外で高い評価を受けている。2022年にアニメ『進撃の巨人』最終シーズンのOPテーマ「The Rumbling」が全世界で大ヒットし、Spotifyのグローバルチャートにもランクインするなど、日本のロックバンドとして世界的な知名度を獲得した。
VIVA LA ROCK 2026史上初の野外開催、その大トリを担ったSiMは11曲で会場を完全に制圧した。「KiLLiNG ME」から「f.a.i.t.h」まで、SiMの音楽が持つあらゆる側面を見せつけるセットリストは、5月5日の埼玉に集まったすべての人に強烈な記憶を刻んだ。「The Rumbling」が世界中のリスナーに届いた今、SiMというバンドのライブを体感することの意味はより大きくなっている。
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毎年ゴールデンウィークに千葉市蘇我スポーツ公園で開催される「JAPAN JAM」は、春フェスの代表格として邦楽ロックファンに広く親しまれているフェスティバルだ。2026年は5月2日・3日・4日・5日の4日間にわたって開催され、SKY STAGE・SUNSET STAGE・WING STAGE・BUZZ STAGEの4ステージに総勢104組のアーティストが集結。なお5月4日は強風の影響により残念ながら開催中止となったが、残る3日間は大いに盛り上がりを見せた。最終日5月5日の動員は40,000名を記録し、4日間の総動員数は19万2,564名に達した。
[Alexandros]が出演したのは5月5日(火・祝)SUNSET STAGE。この日のSUNSET STAGEにはDISH//、ももいろクローバーZ、サンボマスター、MONGOL800も出演し、[Alexandros]はその大トリを飾った。
2004年に結成された[Alexandros](アレキサンドロス)は、川上洋平(Vo./Gt.)、磯部寛之(Ba./Cho.)、白井眞輝(Gt.)、庄村聡泰(Dr.)による4人組ロックバンド。疾走感と繊細さが共存する楽曲センス、川上のカリスマ的なフロントマンとしての存在感で、国内外を問わず強固なファンベースを持つ。2025年にリリースした最新アルバム「Hallelujah」とともに精力的なライブ活動を展開するなか、JAPAN JAM 2026のステージに臨んだ。
この日の[Alexandros]は全9曲を披露。最新作から定番曲まで、バンドの現在地を凝縮したセットリストとなった。
SEが終わり、オープニングを飾ったのは「Girl A」。軽快なギターリフとポップなメロディがフェスの雰囲気に完璧にフィットする、[Alexandros]の入口として最高の選曲だ。川上のボーカルが会場に響いた瞬間、SUNSET STAGEの空気が一変した。
続く「Kick & Spin」でフロアの熱量が一気に高まった。疾走感あふれるバンドアンサンブルと、跳ねるようなビートがフェスの野外空間に解き放たれる。ライブの序盤でここまで場を掌握できる楽曲を持つバンドの強さを改めて感じる瞬間だった。
グルーヴ感たっぷりの「Waitress, Waitress!」は、[Alexandros]のライブにおける定番中の定番。英詞混じりのキャッチーなフレーズと、白井眞輝のギターが絡み合うアンサンブルは、初めてドロスを観る人にもその魅力を瞬時に伝える力がある。
「Yeah Yeah Yeah」は勢いそのままに会場を揺らし続ける一曲。シンガロングしやすいタイトルどおりのサビは、フェスで初めて聴く人も巻き込んで会場を一体化させた。ゴールデンウィーク最終日の解放感とも相まって、この日最初のクライマックスとなった。
セット中盤に配置された「閃光」は、[Alexandros]の叙情的な側面が全開になる楽曲。川上洋平の歌声の幅広さが最もよく伝わる一曲でもあり、激しく盛り上がってきたフロアにドラマチックな緩急をもたらした。5月の夕暮れに差し掛かろうとするなか、この曲が持つ光のイメージが会場の空気と重なった。
「ENDROLL」は2025年リリースの最新アルバム「Hallelujah」収録曲。アルバムの世界観をフェスの場に持ち込んだこの選曲は、ベテランバンドが常に「今」を更新し続けていることの証明だ。新曲でありながらライブでの強度が高く、フェスのセットに自然に馴染んでいた。
「超える」はその名の通り、何かを乗り越えようとする意志を力強く歌い上げる楽曲。ゴールデンウィーク最終日というタイミングで、日常に戻っていく前のひと踏ん張りを後押しするような選曲が胸に刺さった。フロアの感情が大きく動いた瞬間だった。
最新アルバムのタイトル曲「Hallelujah」。フェスの場でアルバムタイトル曲を大きく取り上げることで、バンドとして2025〜2026年の活動を総括するような意味合いも帯びていた。壮大なスケール感を持つこの楽曲は、ラストに向けて会場の期待を最高潮に引き上げた。
ラストは「ワタリドリ」。[Alexandros]の代名詞であり、フェスでの鉄板クローザーとして機能し続けるこの楽曲が流れた瞬間、SUNSET STAGEに集まった全員が一体となった。自由に空を渡る鳥のイメージとリンクするような広大なサウンドで、JAPAN JAM 2026のSUNSET STAGEを締めくくった。
2004年に東京で結成された[Alexandros]は、川上洋平(Vo./Gt.)、磯部寛之(Ba./Cho.)、白井眞輝(Gt.)、庄村聡泰(Dr.)による4人組ロックバンド。2011年にメジャーデビューし、国内外のフェスやツアーを精力的に展開してきた。「ワタリドリ」「閃光」「Kick & Spin」など数々の名曲を持ち、スタイリッシュな音楽性とエネルギッシュなライブパフォーマンスで長年にわたって高い支持を集めている。2025年リリースの最新アルバム「Hallelujah」を引っ提げ、2026年もフェスシーンの最前線を走り続けている。
JAPAN JAM 2026のSUNSET STAGEトリとして登場した[Alexandros]は、「Girl A」から「ワタリドリ」まで9曲を通して圧倒的なパフォーマンスを見せた。最新作「Hallelujah」の楽曲と定番曲を絶妙に織り交ぜたセットリストは、長年のファンにも新規リスナーにも届く内容だった。ゴールデンウィーク最終日、蘇我の空に解き放たれた[Alexandros]の音楽は、この日会場にいた全員の記憶に深く刻まれたはずだ。
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「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」(通称:ロッキン)は、ロッキング・オン・ジャパンが主催する日本最大級の音楽フェスティバルだ。2000年のスタートから四半世紀以上にわたって開催され続け、邦楽ロックシーンを象徴するフェスとして確固たる地位を築いてきた。
2022年から開催地を千葉市蘇我スポーツ公園に移し、快適性と回遊性を重視した会場づくりを追求。ステージ間の移動から飲食・グッズエリアへのアクセスまでスムーズに設計された「究極のフェス空間」として、毎年多くのファンを魅了している。2026年は昨年に続き9月開催となり、4ステージ体制で5日間・合計115組のアーティストが集結する。
5日間の出演アーティストをまとめた。各日23組、ジャンルを越えた多彩なラインナップが揃っている。
※出演ステージは後日発表予定
2026年6月3日、全115組のアーティストが発表された。Creepy Nuts、BUMP OF CHICKEN、Number_i、UVERworldといった各ジャンルのトップランナーから、Chilli Beans.やトゲナシトゲアリなど近年急成長を遂げるアーティストまで、幅広い世代・ジャンルをカバーするラインナップとなっている。毎日クロージングDJとしてDJ和が出演するのも見どころのひとつだ。
昨年から開催時期を8月から9月に変更し、2026年は2回目の9月開催となる。真夏の炎天下を避けた9月の開催は、体力的な負担を軽減しながらフェスを楽しめるとして好評を博している。9月の千葉・蘇我は日中でも比較的過ごしやすく、フェス初心者にも参加しやすい環境だ。
2大メインステージとダブルセカンドステージの4ステージ体制で、1日に最大23組のパフォーマンスが展開される。ステージ間の移動がしやすい会場設計により、お目当てのアーティストを効率よく複数見て回ることが可能だ。飲食エリアには80店舗以上が集結するフードゾーンも設けられており、グルメも楽しめる。
2026年6月9日(火)16:00まで第2次抽選先行受付が実施中だ。第1次抽選先行では多数の申し込みが集まり、日によっては売り切れる可能性も示唆されている。気になる日程がある場合は早めに申し込みを済ませておきたい。
ロッキンでは場所取りをなくし公平な環境を実現するため、ステージ前方エリアは事前抽選制・アーティスト毎の入れ替え制を採用している。エリア内はマス目で区切られており立ち位置も決まっているため、圧迫感なく安心してライブを楽しめる。初心者にも安心な仕組みだ。
1日23組のアーティストが4ステージで同時進行するため、事前にタイムテーブルをチェックして自分なりの「マイスケジュール」を作っておくと動きやすい。ステージ移動の所要時間も考慮に入れつつ、優先順位を決めておくのがロッキンを最大限楽しむコツだ。
9月の千葉は昼間はまだ暑さが残るが、夕方以降は涼しくなる。薄手の羽織れるものを1枚持参しておくと便利だ。また雨天決行のため、折りたたみ傘やレインポンチョも用意しておきたい。日焼け止めと帽子も忘れずに。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026は、全115組が揃った圧巻のラインナップで今年も開催される。9月の過ごしやすい気候のなか、ロック・ポップス・ヒップホップ・アイドルまであらゆる音楽が一堂に会する5日間は、フェスファンにとって見逃せないイベントだ。
チケットは第2次抽選先行が6月9日まで受付中。気になる日程はぜひ早めにチェックを。FesWaveではロッキン2026の最新情報を随時更新していく予定だ。
2026年の夏フェスシーズンが本格的に幕を開ける。7月から9月にかけて、国内主要フェスが次々と開催予定だ。「どのフェスに行けばいい?」「自分に合ったフェスはどれ?」という疑問に答えるべく、今から参加できる2026年の注目フェス4つを徹底比較する。初めてのフェス選びから複数フェスを検討している人まで、ぜひ参考にしてほしい。
| フェス名 | 日程 | 会場 | 規模 |
|---|---|---|---|
| 京都大作戦2026 | 7/4(土)・5(日) | 京都・太陽が丘 | 2日間 |
| FUJI ROCK ’26 | 7/24(金)〜26(日) | 新潟・苗場スキー場 | 3日間・93組 |
| SUMMER SONIC 2026 | 8/14(金)〜16(日) | 東京・大阪 2都市 | 3日間・25周年 |
| ROCK IN JAPAN 2026 | 9/12〜21(5日間) | 千葉・蘇我スポーツ公園 | 5日間・115組 |
10-FEETが主催する京都発のフェスで、来年20周年を迎えるほどの歴史を誇る。「アーティスト主催フェスの理想形」として多くのバンドからリスペクトされており、出演アーティストも観客も「仲間」として集まる独特の一体感が最大の魅力だ。邦楽ロック・パンク色が強く、激しいライブが好きな人にとって最高の環境が整っている。チケットは毎回争奪戦となる人気フェスなので、残券がある場合は早めに確保したい。
1997年スタートの日本最古の大型野外フェス。苗場スキー場という山岳エリアを丸ごとフェス会場に変えた唯一無二のロケーションで、国内外の豪華アーティストが一堂に会する。2026年はThe xxとMASSIVE ATTACKという世界的ビッグネームがヘッドラインを飾り、KHRUANGBINやFujii Kazeなど幅広いジャンルのアクトが集結。3日通し券はすでにソールドアウト、土曜1日券も売り切れており、チケット入手はかなり急ぎたい状況だ。
東京・大阪の2都市同時開催で毎年行われる都市型フェスの代表格。2026年は25周年を記念して3日間開催となり、L’Arc-en-Cielが結成35周年にして初出演・ヘッドライナーというビッグサプライズも実現した。屋内ステージ(幕張メッセ)と屋外ステージ(ZOZOマリンスタジアム)が同時進行する構成は、天候に左右されにくくフェス初心者にも安心。プラチナチケット(東京全日程)はすでにSOLD OUTと人気も爆発している。
日本最大の邦楽ロックフェスで、2026年も5日間・115組の圧巻のラインナップで開催される。9月開催(2年連続)で真夏の炎天下を避けられるのも大きな魅力だ。1日23組・4ステージ構成で、邦楽ロックからJ-POP、ヒップホップ、アイドルまでジャンルを横断した多彩なラインナップが特徴。チケット第2次抽選先行は6月9日まで受付中だ。
| こんな人には | このフェス |
|---|---|
| 邦楽ロック・熱い一体感が好き | 京都大作戦 |
| 洋楽・自然の中でキャンプ気分で楽しみたい | FUJI ROCK |
| 洋楽も邦楽も、豪華アーティストを都市で | SUMMER SONIC |
| 邦楽フェスデビュー・とにかく多くを観たい | ROCK IN JAPAN |
フェスはどれも「正解」はない。大切なのは「自分が観たいアーティストがいるか」「行きやすい場所か」「どんな雰囲気が好きか」の3点だ。この記事を参考に、2026年の夏フェスデビューや追加参加の参考にしてほしい。
FesWaveでは各フェスの詳細情報・出演アーティスト・セットリストを掲載しています。
→ フェス一覧を見る
「フェスに行ってみたいけど、どのアーティストを観ればいいかわからない」——そんな悩みを持つ初心者は多い。ロッキンやJAPAN JAM、VIVA LA ROCKなど日本の主要フェスには毎回100組以上が出演するため、予習なしで臨むと気づけば時間が過ぎてしまうことも。そこでこの記事では、フェス初心者が最初に観ておくべき定番バンドを10組厳選して紹介する。ライブパフォーマンスの評判・フェスでの盛り上がり・聴きやすさを基準に選んだ、間違いのないラインナップだ。
日本のロックシーンを語るうえで外せない存在。藤原基央の書く歌詞は、孤独や痛みを優しく包み込むような言葉で満ちており、初めて聴く人でも自然と引き込まれる。フェスでは「天体観測」「車輪の唄」「HAPPY」といった名曲が次々と演奏され、世代を超えてオーディエンスが一体となる光景が広がる。静と動のメリハリが効いたライブ構成は、フェスの入門として最適だ。
「激しそうで怖い」と思われがちだが、実はフェス初心者にこそ一度観てほしいバンドだ。ヘビーなサウンドの合間にコミカルなMCを挟み、会場を笑いと熱狂で包む独自のエンタメ性は唯一無二。代表曲「恋のメガラバ」「予襲復讐」はサビの中毒性が高く、初見でも一緒に盛り上がれる。観終わったあとに「また観たい」と思わせる吸引力は随一だ。
通称「アジカン」。2000年代から現在まで第一線を走り続ける邦楽ロックの王道バンドで、「リライト」「君という花」「ソラニン」など誰もが聴いたことのある楽曲を多数持つ。フェスでのパフォーマンスは安定感が高く、バンドサウンドの気持ちよさを体感するのに最適。「ロックフェスって何?」という段階の人が最初に観るバンドとして、これ以上ない選択肢だ。
尾崎世界観のねちっこくも美しいボーカルと、独特の言語感覚が紡ぐ歌詞が癖になるバンド。「オレンジ」「社会の窓」「ってあなた」など、一度聴いたら忘れられないメロディを持つ楽曲が揃う。激しすぎず、かつ退屈しないライブパフォーマンスはフェスとの相性が抜群。邦楽ロックの「歌詞の面白さ」に目覚めるきっかけになるバンドだ。
京都発のスリーピースバンドで、自らフェス「京都大作戦」を主催するほどフェスカルチャーに精通したバンド。映画『THE FIRST SLAM DUNK』の主題歌「第ゼロ感」で一気に知名度が上がり、近年フェスで初めて観る人が急増している。パンク・ロック・レゲエを融合させた多彩なサウンドと、TAKUMAの熱いMCは生で観ると圧倒される。「フェスで観るべきバンド」の筆頭格だ。
ジャンルを自由に横断する楽曲センスで、10代〜30代まで幅広い支持を集めるシンガーソングライター。「踊り子」「不快速」「怪獣の花唄」など、聴けばすぐわかるキャッチーな楽曲はフェスの場でも強力な存在感を放つ。バンドセットでのライブパフォーマンスは特に評価が高く、一人で弾き語りからバンドアレンジまでこなすステージは必見だ。
「ブルーベリー ナイツ」「なんでもないよ、」「愛を知らずに育ってきたんだ」など、キラキラしたポップセンスと切ないメロディが同居する楽曲が魅力。近年フェスへの出演が急増し、毎回フロアを揺らす勢いのあるライブを見せている。激しすぎない心地よいサウンドはフェス初心者にとってハードルが低く、かつ終わったあとに「また聴きたい」と思わせる完成度だ。
女性3ピースバンドで、宮崎朝子の書く「等身大の恋愛」を描いた歌詞が多くのリスナーの共感を呼ぶ。「君と夏フェス」「明日も」「水色の日々」など、フェスの場で聴くと特別な感情が込み上げてくる楽曲が揃う。音圧や激しさよりも「グルーヴ感」で盛り上がるスタイルはフェス初心者でも入りやすく、バンドサウンドの楽しさを自然に体感できる。
DJ松永とR-指定によるヒップホップデュオで、アニメ「推しの子」OPテーマ「Bling-Bang-Bang-Born」の世界的ヒットで知名度が爆発した。ロックフェスの場でもその存在感は圧倒的で、バンドとは異なるDJ+MCのパフォーマンスはフェスに新鮮な風を吹き込む。「ヒップホップはよくわからない」という人こそ、フェスで生のCreepy Nutsを観てほしい。固定観念が覆されること間違いなしだ。
宇宙・生命・存在をテーマにした哲学的な歌詞と、スリーピースとは思えない重厚なサウンドが特徴。「赤橙」「ある証明」「FREE STAR」など、フェスで演奏されるたびに会場を静寂と爆発の間で揺さぶる楽曲を持つ。派手な演出や大きなアクションより「音と言葉」だけで圧倒してくるバンドで、フェスで観ると「こういう音楽体験があったのか」と気づかせてくれる。邦楽ロックの深みを知る入り口として最高の一組だ。
| # | アーティスト | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| 01 | BUMP OF CHICKEN | まず王道から入りたい |
| 02 | マキシマム ザ ホルモン | 笑いながら盛り上がりたい |
| 03 | ASIAN KUNG-FU GENERATION | 邦楽ロックの定番を知りたい |
| 04 | クリープハイプ | 歌詞の面白さを楽しみたい |
| 05 | 10-FEET | 熱いライブで圧倒されたい |
| 06 | Vaundy | ジャンルを問わず楽しみたい |
| 07 | マカロニえんぴつ | ポップに入りたい |
| 08 | SHISHAMO | グルーヴ感を体感したい |
| 09 | Creepy Nuts | ヒップホップも試してみたい |
| 10 | ACIDMAN | 音楽の深みを知りたい |
フェスの楽しさは「予習したアーティストが生で観られる感動」にある。この10組のなかから気になる1組を選んで予習してみよう。きっとフェスへの期待がぐっと高まるはずだ。
FesWaveでは各アーティストのフェス出演履歴・セットリスト情報を掲載しています。
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茨城県ひたちなか市・国営ひたち海浜公園を舞台に開催される「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」(通称:ロッキン)は、日本最大級の野外ロックフェスティバルだ。2024年の開催は5年ぶりとなるひたちなか会場への凱旋となり、音楽ファンの間で大きな話題となった。
開催期間は2024年9月14日(土)・15日(日)・21日(土)・22日(日・祝)・23日(月・振休)の5日間。東京スカパラダイスオーケストラからサザンオールスターズまで、各日のトップバッターから大トリまで多彩なアーティストが揃い、5日間の総動員数は20万6千人を記録した。
今回はGRASS STAGEの1ステージ集中での開催。ひとつのステージにすべてのアーティストが立つ構成は、フェスとしてのシンプルな熱量と一体感を際立たせ、観客全員が同じ空間で同じ音楽を体感するという特別な体験をもたらした。
10-FEETが出演したのは9月21日(土)。この日のGRASS STAGEには櫻坂46、Novelbright、SHISHAMO、JO1など多彩なアーティストが名を連ね、10-FEETはその中盤を担う重要なポジションでステージに立った。
1997年に京都で結成された10-FEET(テンフィート)は、TAKUMA(Vo./Gt.)、NAOKI(Ba./Vo.)、KOUICHI(Dr./Vo.)によるスリーピースバンド。骨太なロックサウンドとストレートなメッセージ、そして圧倒的なライブパフォーマンスで20年以上にわたってシーンを走り続けてきた。自らが主催する「京都大作戦」でも知られる通り、フェスという場そのものへの深い愛着と経験値を持つバンドだ。
2023年には映画『THE FIRST SLAM DUNK』の主題歌「第ゼロ感」が大ヒット。NHK紅白歌合戦への出場も果たし、長年のファンのみならず新規リスナーにも広くその名を届けた。その勢いそのままにロッキンのステージへ臨んだ2024年のパフォーマンスは、まさに満を持したものとなった。
この日の10-FEETは全9曲を披露。初期の代表曲から最新曲まで、バンドの全キャリアを凝縮したようなセットリストとなった。
ライブの幕開けを飾ったのは「RIVER」。10-FEETのライブ定番曲であり、骨太なリフと疾走感が会場を一瞬で掌握する一曲だ。野外の開放感とバンドの轟音が混ざり合い、ひたちなかの空に向かって音が突き抜けていく感覚はこの曲ならでは。オープニングとして申し分ない選曲だった。
続く「ハローフィクサー」は、2022年リリースのアルバム「コリンズ」収録曲。前向きなエネルギーに満ちたナンバーで、ライブ序盤の勢いをそのままに会場の温度を上げ続けた。TAKUMAの力強いボーカルとNAOKIのベースラインが絡み合い、スリーピースの密度の高さを改めて実感させる。
「Re方程式」はアップテンポな展開と歌いやすいメロディラインが特徴の楽曲。フェスという場で初めて10-FEETを体感する観客にも自然と体が動く、開放的なナンバーだ。ロッキンの広大な野外空間と相性抜群の一曲でもあり、フロアの盛り上がりがひと回り大きくなった瞬間だった。
2024年リリースの最新曲「helm’N bass」をここで投入。バンドの新たな一面を提示しつつも、ライブで映えるグルーヴ感は健在だ。ツアータイトルにもなったこの曲をフェスの場で披露することで、長年のファンも初見のオーディエンスも等しく引き込む。バンドの現在地を示す重要な一曲だった。
「その向こうへ」は、10-FEETが持つ叙情的な側面が滲み出る楽曲。激しいナンバーが続いた後に置かれたこの曲は、会場に一瞬の静寂と深呼吸をもたらす。9月の空の下、海浜公園に吹く風と相まって、フェスならではのエモーショナルな瞬間を作り出した。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』主題歌「第ゼロ感」は、この日の最大のハイライトのひとつ。2023年の大ヒットと紅白出場を経て、10-FEETの代名詞となった楽曲だ。イントロが流れた瞬間に会場の歓声が一段階上がり、知っている人も初めて聴く人もその圧倒的なグルーヴに飲み込まれた。野外フェスの巨大な空間でこそ映える、スケール感のある一曲だった。
「蜃気楼」は、TAKUMAの切実な言葉が胸に刺さる楽曲。「第ゼロ感」の高揚感を引き継ぎながら、より深い感情の層へと会場を誘う。10-FEETのライブが単なる「盛り上がり」だけでは終わらないことを証明する選曲であり、フェスの熱狂のなかに静かな余韻を刻む一曲だった。
「ヒトリセカイ」は、孤独と向き合いながら前に進む姿を歌った楽曲。フェスという何万人もの人間が集まる場所で「ひとり」を歌うことの逆説的な美しさがある。ライブ終盤に差し掛かったこの曲で、会場にいた一人ひとりがそれぞれの「ヒトリセカイ」と向き合う瞬間が生まれた。
ラストを飾ったのは「goes on」。「それでも続いていく」という普遍的なテーマを力強く歌い上げるこの曲は、10-FEETのライブクロージングとして定番中の定番だ。5年ぶりのひたちなか、9月の夕暮れどきに響き渡る「goes on」は、会場にいた全員の心に深く刻まれたに違いない。演奏が終わっても鳴り止まない拍手が、その証明だった。
1997年に京都で結成された10-FEET(テンフィート)は、TAKUMA(Vo./Gt.)、NAOKI(Ba./Vo.)、KOUICHI(Dr./Vo.)による3ピースバンド。2003年にメジャーデビューを果たし、以来20年以上にわたって日本のロックシーンを代表するバンドとして活躍している。
パンク・ロック・レゲエ・スカを融合させた独自のサウンドと、TAKUMAによるまっすぐで熱いメッセージが特徴。自らが主催する「京都大作戦」は毎年完売する人気フェスとなっており、フェスカルチャーそのものへの深い愛情と理解を持つバンドとして知られる。2023年には映画『THE FIRST SLAM DUNK』の主題歌「第ゼロ感」が社会現象的なヒットを記録し、改めてその存在感を広く示した。
5年ぶりのひたちなか開催というロッキンの特別な舞台で、10-FEETは全9曲を通じて圧倒的なライブを見せた。「RIVER」から「goes on」まで、バンドの歴史と現在を一本の線でつなぐようなセットリストは、長年のファンにとっても、「第ゼロ感」で初めて10-FEETを知った人にとっても、それぞれに響く内容だった。
フェスという場で、野外という環境で、何万人という観客を前に鳴らす10-FEETのロックは格別だ。京都大作戦を主催するほどフェスを愛するバンドだからこそ、ロッキンのGRASS STAGEで放つ音には特別な説得力がある。2024年のひたちなかで10-FEETが刻んだ記録は、長く語り継がれるパフォーマンスのひとつになったはずだ。
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年末の幕張メッセを舞台に毎年開催される「COUNTDOWN JAPAN」(通称:CDJ)。2022年末に開催されたCOUNTDOWN JAPAN 22/23は、19回目の開催となる日本最大級の年越しロックフェスティバルだ。
コロナ禍の影響で縮小を余儀なくされた前年とは打って変わり、今回は「EARTH STAGE」「GALAXY STAGE」「COSMO STAGE」の3ステージが復活。さらに3年ぶりとなるカウントダウンアクトも復活し、音楽ファンの期待を大いに高めた。
開催期間は2022年12月28日(水)〜12月31日(土)の4日間。千葉・幕張メッセ国際展示場1〜8ホール・イベントホールを舞台に、総勢121組のアーティストが集結した。BiSH、sumika、Ado、KEYTALKといった豪華面々がヘッドラインを飾るなか、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやマキシマム ザ ホルモン、Nothing’s Carved In Stoneなど邦楽ロックシーンを牽引するバンドも多数出演。年末の祝祭感と音楽の熱量が交差する、まさにCDJらしいラインナップとなった。
ACIDMANが出演したのは12月30日(金)。年越し前日、フェスが最高潮に盛り上がっていくタイミングでのパフォーマンスとなった。
1996年の結成以来、独自の哲学的世界観と壮大なサウンドで邦楽ロックシーンに確固たる地位を築いてきたACIDMAN。ボーカル・ギターの大木伸夫が紡ぐ宇宙や生命をテーマにした歌詞と、スリーピースとは思えないほどの音の厚みは、フェスの舞台でこそその真価が際立つ。
この日のACIDMANは全6曲を披露。持ち時間の限られたフェスならではの、厳選された濃密なセットリストとなった。
オープニングを飾ったのは「夜のために」。静寂を切り裂くように始まるイントロで会場の空気が一変する、ライブの幕開けとして申し分のない一曲だ。年末の深夜に差し掛かろうとしている時間帯とも絶妙にマッチし、フロアを瞬く間に引き込んだ。
続く「FREE STAR」はACIDMANの代表曲のひとつ。疾走感あふれるバンドサウンドと、星や宇宙を連想させるスケール感の大きなメロディが幕張の会場を包む。CDJのような大箱フェスでこそ本領を発揮する楽曲で、サビの開放感はピークに達した。
「Rebirth」は、ACIDMANが「生まれ変わり」や「再生」をテーマに綴った楽曲。年末というタイミングで聴くと、過ぎ去った1年を振り返りながら新たな年に向けて気持ちを整えるような感覚を覚える。静と動のダイナミズムが印象的な一曲だ。
セット中盤に置かれた「赤橙」は、ACIDMANのディスコグラフィのなかでも特別な存在感を持つ楽曲。透明感のあるメロディラインとどこか懐かしさを感じさせるサウンドは、激しいロックナンバーが続くなかで一際際立つ。フロアのあちこちから自然と声が溢れ出す、会場と一体感を生む瞬間だ。
スペイン語で「魂」を意味する「ALMA」。ACIDMANらしい壮大なスケール感と、魂の深部に響くような力強いアンサンブルが展開される。大木伸夫の歌声が幕張の天井高くまで突き抜けるような感覚は、ライブならではの体験だ。「ある証明」への橋渡しとして、会場の温度が確実に上昇していくのが感じられた。
ラストを飾ったのは「ある証明」。ACIDMANの数あるライブ定番曲のなかでも特に人気の高い一曲で、「自分がここに存在することの証明」を歌い上げる普遍的なテーマが多くのリスナーの胸を打つ。年末という特別な夜に、この曲で締めくくるという選択は実に絶妙だった。
1996年に埼玉で結成されたACIDMAN(アシッドマン)は、大木伸夫(Vo./Gt.)、佐藤雅典(Ba.)、浦山一悟(Dr.)によるスリーピースバンド。2002年にメジャーデビューを果たし、以来20年以上にわたって第一線で活躍し続けている。
宇宙・生命・時間・存在といった哲学的テーマを真正面から扱った歌詞と、スリーピースの制約を感じさせないほど重厚かつ繊細なサウンドが特徴。ライブでのパフォーマンスはとりわけ評価が高く、フェスシーンでも長年にわたって熱狂的な支持を集めてきた。2023年には映画『ゴールデンカムイ』の主題歌「輝けるもの」が大きな話題を呼んだ。
COUNTDOWN JAPAN 22/23でのACIDMANのパフォーマンスは、わずか6曲ながら密度の高い時間だった。「夜のために」で始まり「ある証明」で終わるセットは、フェスという祝祭的な空間のなかに確かな哲学と感動を宿していた。
年越しを間近に控えた12月30日という特別な夜に、ACIDMANの音楽は幕張の会場に集まったすべての人に「自分がここにいる」という強烈な実感を与えた。それこそがACIDMANというバンドの、フェスにおける最大の魅力かもしれない。