埼玉発の大型ロックフェスティバル「VIVA LA ROCK」が2026年、史上初の野外開催を実現した。さいたまスーパーアリーナの改修工事を機に、埼玉スタジアム2002周辺野外特設会場へと舞台を移し、5月3日・4日・5日・6日の4日間で開催。全88組が集結した4日間の最終日は、ELLEGARDENがトリを飾り、ビバラ2026の大団円を作り上げた。
ELLEGARDENが出演したのは5月6日(水・休)の大トリ。VIVA LA ROCK 2026、4日間の最後を締めくくる最重要ポジションだ。
1998年に千葉で結成されたELLEGARDEN(エルレガーデン)は、細美武士(Vo./Gt.)、生形真一(Gt.)、高田雄一(Ba.)、高橋宏貴(Dr.)による4人組バンド。00年代の邦楽パンクシーンを牽引し、「Supernova」「Make A Wish」「Space Sonic」など数々の名曲を生み出した。2008年に活動休止を発表し、一度は終わりを迎えたかに思われたが、2018年に10年ぶりの復活を遂げて多くのファンを歓喜させた。復活以降も精力的にライブ活動を続け、新旧のファンを巻き込みながら2026年のビバラ大トリに臨んだ。
この日のELLEGARDENは本編12曲+アンコール2曲の計14曲を披露。初期から近年の楽曲まで幅広く網羅した、大トリにふさわしい圧巻のセットリストだった。
ビバラ最終日の大トリ、その幕開けを飾ったのは「Breathing」。ELLEGARDENのライブにおける定番のオープニングナンバーのひとつで、細美武士の澄んだボーカルが夜の野外に響き渡った瞬間、4日間にわたるビバラ2026の集大成がいよいよ始まることを誰もが感じた。
「Space Sonic」は宇宙を感じさせる広大なサウンドスケープと、疾走感あふれるメロディが魅力の楽曲。野外の開けた空間のもとで聴くこの曲は格別で、上を見上げれば空が広がっているというフェスならではのロケーションと楽曲の世界観が完璧に重なった。
「Salamander」は鋭いギターリフと高速のビートが印象的なパンクチューン。ELLEGARDENが持つ攻撃性と疾走感をストレートに体感できる楽曲で、フロアのオーディエンスを一気に動かした。序盤3曲で完璧に会場を掌握するELLEGARDENの凄みを感じた。
「チーズケーキ・ファクトリー」はポップな親しみやすさとパンクのエネルギーが共存する楽曲。重厚な楽曲が続いた流れにほどよい変化をもたらし、幅広い世代・層のオーディエンスを自然に引き込んだ。ELLEGARDENの多彩さを示す一曲だ。
「カーマイン」は深紅を意味するタイトル通り、情熱的な色彩を持つ楽曲。細美のボーカルの表現力が最大限に発揮されるこの曲は、ライブにおける感情の深度を一段階引き上げる。セット中盤の重要な位置に配置された理由が腑に落ちる、ELLEGARDENの叙情的な一面を見せる楽曲だ。
ELLEGARDENの代名詞的楽曲「Supernova」が演奏された瞬間、会場の歓声は最高潮に達した。2000年代からELLEGARDENを聴き続けてきた人にとっては特別な意味を持つこの曲は、世代を超えてオーディエンスを一体化させる力を持つ。ビバラの野外という特別な舞台で「Supernova」を聴けたことは、参加者にとって忘れられない体験となったはずだ。
「風の日」は風が吹き抜けるような清々しさと、切なさが同居する楽曲。野外フェスの夜風とともに聴くこの曲の美しさは格別だ。「Supernova」の興奮が静まりかけたタイミングでこの曲が始まることで、感情の振れ幅がさらに大きくなった。
「Missing」は喪失と向き合うような深いテーマを持ちながら、圧倒的なメロディの美しさで聴く人の胸を打つ楽曲。細美武士の歌詞の世界と向き合いながら、この夜の場所で聴くことの特別な感覚が会場全体を包み込んだ。
「Sliding Door」はライブにおける加速装置として機能する楽曲。前半の叙情的な流れから一転、フロアを再び激しく動かすグルーヴが戻ってきた。後半戦への入り口として最適なこの曲が、さらなる盛り上がりへと観客を引き連れた。
「ジターバグ」は生形真一のギターワークが際立つ楽曲。バンドとしてのアンサンブルの緻密さを感じさせるこの曲は、ELLEGARDENが単に「速くて激しい」バンドではなく、音楽的な深みを持つバンドであることを改めて証明した。
「Make A Wish」は願いをこめるような普遍的なテーマと、覚えやすいメロディで多くのリスナーに愛される楽曲。本編終盤に置かれたこの曲は、VIVA LA ROCK 2026最終日の最後に向けて感情を最高潮まで積み上げる役割を果たした。
本編ラストは「Strawberry Margarita」。甘さの中に切なさが滲む独特の世界観を持つこの楽曲で本編は締めくくられた。フェスの大トリという場でこの曲が持つ夕暮れのような色合いは、この夜を特別な記憶として封じ込める力を持っていた。
アンコールの1曲目は「瓶に入れた手紙」。海に流した瓶の中の手紙のように、いつかどこかの誰かに届くような普遍的な願いが込められた楽曲。アンコールという特別な空間でこの曲が演奏されたことは、この夜ビバラに集まったすべての人へのメッセージのようだった。
そして最後の最後を飾ったのは「スターフィッシュ」。ヒトデが波に洗われるイメージを持つこの楽曲は、ELLEGARDENのライブを締めくくるにふさわしい余韻を残す。VIVA LA ROCK 2026、4日間の全演目の最後の音がこの曲で幕を閉じた瞬間、埼玉スタジアム2002の野外会場は深い余韻に包まれた。
1998年に千葉で結成されたELLEGARDEN(エルレガーデン)は、細美武士(Vo./Gt.)、生形真一(Gt.)、高田雄一(Ba.)、高橋宏貴(Dr.)による4人組バンド。00年代の邦楽パンクシーンを牽引し、「Supernova」「Make A Wish」「Space Sonic」など多数の名曲を生み出した。2008年に活動休止を発表したが、2018年に10年ぶりの復活を遂げ、現在も精力的に活動を続けている。その音楽は世代を超えて愛され続け、フェスシーンにおいても変わらない輝きを放っている。
VIVA LA ROCK 2026史上初の野外開催、その4日間の大トリとしてステージに立ったELLEGARDENは、14曲にわたってビバラの幕を完璧に閉じた。「Breathing」から「スターフィッシュ」まで、バンドの全カタログを感じさせるセットリストは、00年代からのファンも近年の復活で出会ったファンも一緒に感動できる内容だった。埼玉の夜空の下で鳴らされたELLEGARDENの音楽は、VIVA LA ROCK 2026という特別な年の記憶とともに、長く語り継がれるパフォーマンスとなった。
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