COUNTDOWN JAPAN 22/23とは

年末の幕張メッセを舞台に毎年開催される「COUNTDOWN JAPAN」(通称:CDJ)。2022年末に開催されたCOUNTDOWN JAPAN 22/23は、19回目の開催となる日本最大級の年越しロックフェスティバルだ。

コロナ禍の影響で縮小を余儀なくされた前年とは打って変わり、今回は「EARTH STAGE」「GALAXY STAGE」「COSMO STAGE」の3ステージが復活。さらに3年ぶりとなるカウントダウンアクトも復活し、音楽ファンの期待を大いに高めた。

開催期間は2022年12月28日(水)〜12月31日(土)の4日間。千葉・幕張メッセ国際展示場1〜8ホール・イベントホールを舞台に、総勢121組のアーティストが集結した。BiSH、sumika、Ado、KEYTALKといった豪華面々がヘッドラインを飾るなか、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやマキシマム ザ ホルモン、Nothing’s Carved In Stoneなど邦楽ロックシーンを牽引するバンドも多数出演。年末の祝祭感と音楽の熱量が交差する、まさにCDJらしいラインナップとなった。

ACIDMANの出演概要

ACIDMANが出演したのは12月30日(金)。年越し前日、フェスが最高潮に盛り上がっていくタイミングでのパフォーマンスとなった。

1996年の結成以来、独自の哲学的世界観と壮大なサウンドで邦楽ロックシーンに確固たる地位を築いてきたACIDMAN。ボーカル・ギターの大木伸夫が紡ぐ宇宙や生命をテーマにした歌詞と、スリーピースとは思えないほどの音の厚みは、フェスの舞台でこそその真価が際立つ。

セットリスト全曲紹介

この日のACIDMANは全6曲を披露。持ち時間の限られたフェスならではの、厳選された濃密なセットリストとなった。

SETLIST
1. 夜のために
2. FREE STAR
3. Rebirth
4. 赤橙
5. ALMA
6. ある証明

01. 夜のために

オープニングを飾ったのは「夜のために」。静寂を切り裂くように始まるイントロで会場の空気が一変する、ライブの幕開けとして申し分のない一曲だ。年末の深夜に差し掛かろうとしている時間帯とも絶妙にマッチし、フロアを瞬く間に引き込んだ。

02. FREE STAR

続く「FREE STAR」はACIDMANの代表曲のひとつ。疾走感あふれるバンドサウンドと、星や宇宙を連想させるスケール感の大きなメロディが幕張の会場を包む。CDJのような大箱フェスでこそ本領を発揮する楽曲で、サビの開放感はピークに達した。

03. Rebirth

「Rebirth」は、ACIDMANが「生まれ変わり」や「再生」をテーマに綴った楽曲。年末というタイミングで聴くと、過ぎ去った1年を振り返りながら新たな年に向けて気持ちを整えるような感覚を覚える。静と動のダイナミズムが印象的な一曲だ。

04. 赤橙

セット中盤に置かれた「赤橙」は、ACIDMANのディスコグラフィのなかでも特別な存在感を持つ楽曲。透明感のあるメロディラインとどこか懐かしさを感じさせるサウンドは、激しいロックナンバーが続くなかで一際際立つ。フロアのあちこちから自然と声が溢れ出す、会場と一体感を生む瞬間だ。

05. ALMA

スペイン語で「魂」を意味する「ALMA」。ACIDMANらしい壮大なスケール感と、魂の深部に響くような力強いアンサンブルが展開される。大木伸夫の歌声が幕張の天井高くまで突き抜けるような感覚は、ライブならではの体験だ。「ある証明」への橋渡しとして、会場の温度が確実に上昇していくのが感じられた。

06. ある証明

ラストを飾ったのは「ある証明」。ACIDMANの数あるライブ定番曲のなかでも特に人気の高い一曲で、「自分がここに存在することの証明」を歌い上げる普遍的なテーマが多くのリスナーの胸を打つ。年末という特別な夜に、この曲で締めくくるという選択は実に絶妙だった。

ACIDMANというバンドについて

1996年に埼玉で結成されたACIDMAN(アシッドマン)は、大木伸夫(Vo./Gt.)、佐藤雅典(Ba.)、浦山一悟(Dr.)によるスリーピースバンド。2002年にメジャーデビューを果たし、以来20年以上にわたって第一線で活躍し続けている。

宇宙・生命・時間・存在といった哲学的テーマを真正面から扱った歌詞と、スリーピースの制約を感じさせないほど重厚かつ繊細なサウンドが特徴。ライブでのパフォーマンスはとりわけ評価が高く、フェスシーンでも長年にわたって熱狂的な支持を集めてきた。2023年には映画『ゴールデンカムイ』の主題歌「輝けるもの」が大きな話題を呼んだ。

まとめ:CDJの夜に刻まれたACIDMANの6曲

COUNTDOWN JAPAN 22/23でのACIDMANのパフォーマンスは、わずか6曲ながら密度の高い時間だった。「夜のために」で始まり「ある証明」で終わるセットは、フェスという祝祭的な空間のなかに確かな哲学と感動を宿していた。

年越しを間近に控えた12月30日という特別な夜に、ACIDMANの音楽は幕張の会場に集まったすべての人に「自分がここにいる」という強烈な実感を与えた。それこそがACIDMANというバンドの、フェスにおける最大の魅力かもしれない。

 

 

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